第3回本のサナギ賞の受賞作を以下の作品に決定いたしました。

大賞 『リインカーネーション』 佐木隆臣

優秀賞 『ロンリー・プラネット』 雄太郎

 

▼大賞作『リインカーネーション』作品紹介

~人が愛するのは肉体なのか。それとも、魂、心、精神なのか~

魂のみが死滅してしまう奇病、「ルドング病」が流行する2110年の日本。その唯一の治療法は、過去に死んだ人間の精神を代わりに肉体に入れるというものだった。2014年、28歳の若さでこの世を去った井上綾乃(いのうえあやの)は、30歳の「小笠原霧恵」という女性の肉体に精神を宿し、2110年の日本で再び目覚める。しかし綾乃は、既に自分が愛した夫と娘がいない世界のなかで、見ず知らずの「霧恵」の旦那である秀(しゅう)と、娘の梢(こずえ)と共に家族として生きていくことを迫られる・・・・・・。

作者コメント

佐木隆臣(さき・たかおみ)

<コメント>

「うれしくて何とも言えません。信じられない思いでいっぱいです。多くの関係者のみなさま、審査員のみなさまに御礼申し上げます。本当にありがとうございました。」

 

 

 

第 2 回「本のサナギ賞」の受賞作品を、大賞『アメリカンレモネード』(百舌涼一/著)、優秀賞『顔のない悪魔』(今葷倍正弥/著)に決定いたしました。

作品名 著者
大賞 アメリカンレモネード 百舌 涼一(もず・りょういち)
優秀賞 顔のない悪魔 今葷倍 正弥(いまぐんばい・まさや)
まがいの家 古泉 畔(こいずみ・ほとり)
聖猫様の骨 媛 ひめる(ひめ・ひめる)

最終審査の対象となった 4 作品より大賞・優秀賞を選出。審査員の投票を集計し、順位を決定いたしました。大賞作品は 2016 年 夏頃に初版 2 万部にて発売予定です。

「第 2 回 本のサナギ賞」概要

大賞受賞作『アメリカンレモネード』について

作品紹介

通勤途中に猛烈な便意を感じた「ボク」は、間一髪、駅のトイレにかけこむ。しかし、扉が開くと、便器にもたれて絶世の美女が眠っていた。酔っぱらうと記憶を失くしてしまう破天荒な彼女はボクに「ゲーリー」というあだ名をつけ、自らを「ナタリー」と名乗る。そして、いきなり「私の運命の人を探してほしい」と依頼してくる。その夜から、ナタリーいきつけのバー「おととい」で男漁りを見守ることになったゲーリーだが、彼女の前に現れるのは、変わった悩みを抱えた男たちばかり。果たしてゲーリーは、ナタリーの運命の男を見つけることができるのか・・・!

大賞受賞者(『アメリカンレモネード』作者)

百舌 涼一(もず・りょういち)
1980 年生まれ。大学卒業後、広告制作会社に就職。コピーライターを生業とする。

百舌氏コメント

「言葉を扱う仕事をしていることもあって、「小説家」には理由なき憧れや羨望の念を抱いておりました。しかし、同時に自分なんかがなれるはずがない、という諦観もありました。ただ、頭の中には妄想にも似た物語たちがうじゃうじゃと。そのひとつを今回外に出してあげられてよかったです。審査をしてくださった書店員のみなさま、本当にありがとうございます。そして、まだ見ぬ読者のみなさま。読んでいただく日がくることを心からたのしみにしております。」

審査員評  多くの書店員様より、絶賛の声!

「ユーモアセンスといい、展開の面白さといい、大変楽しめました」ジュンク堂書店松山店 海田良二様
「とにかくおもしろかった。最初の1ページからおもしろかった」丸善横浜ポルタ店 柳幸子様
「読んでいて楽しい気分になれるって最高のことだと思うのです」紀伊國屋書店徳島店 吉田咲子様
「テンポの良い文章を、きっちり回収される伏線。視点の入れ替えもスムーズ」蔦屋書店熊本三年坂 山根芙美様
(他多数。コメントは一部抜粋)

今後の予定

 

 

 

 

第 1 回受賞作品

現役の書店員さんと弊社干場による38名に、それぞれ「この作品を世に出したい!」と思うものに1~3位の順位をつけていただきました。その結果を集計し、第 1 回本のサナギ賞受賞作品を以下のように決定いたしました。

作品名 著者
大賞 滔々と紅(トウトウトベニ) 志坂圭(シザカケイ)
優秀賞 はるなつふゆと七福神(ハルナツフユトシチフクジン) 賽助(サイスケ)
優秀賞 稲荷山誠造明日は晴れか(イナリヤマセイゾウアシタハレカ) 香住泰(カスミタイ)
優秀賞 ダンスパーティー 草花由(クサカユウ)

大賞作品は 2015 年 2 月に初版 2 万部にて発売予定です。優秀賞作品につきましても書籍化を予定しております。(時期・部数は未定です)

大賞作『滔々と紅』(トウトウトベニ)作品紹介

江戸吉原に売られた少女が、遊女としてたくましく生き、自らの運命を変える物語。天保八年、飢饉の村、奥州田村郡朝月から百姓の娘 駒乃(コマノ)が人買いによって江戸吉原へと連れて来られ、大遊郭、扇屋(オウギヤ)へと口入れされる。このとき駒乃、9 歳。不憫な運命でありながら、心折れることのない勝気な少女であった駒乃は、遊女としてのイロハを学び、吉原の世界に抗いながらも様々な経験をつみ、手練手管を駆使する人気花魁、艶粧(タオヤギ)として成長する。23 歳となった艶粧は、ひとりの客、林太郎(リンタロウ)と恋仲となり、吉原からの足抜を相談される。吉原で生き抜こうと思っていた艶粧だが、ある事件をきっかけに、自らの運命を変える最後の決断を下す。

大賞受賞者 志坂圭(シザカ・ケイ)プロフィール

1962 年岐阜市生まれ。岐阜市在住。愛知学院大学卒業後、コンピューター関連企業に就職。その後、自動車部品製造企業に転職。退職後ネットショップを経営しながら執筆を続ける。趣味はバイク。セキセイインコを飼っている。

受賞コメント

「とにかくうれしいです。夢のようです。22 年前から小説のようなものを書き始めて自作を世に出すことだけを夢見て書いてきました。あきらめかけたこともありますが、なんとか折れることなく 22 年目にして夢をかなえることができました。これからも良い作品を書いていきたいと思います」

大賞作について審査員からのコメント

「現在発売されている小説作品よりも、私個人のなかでは上をゆく。その才能に戦慄した。世に出るべくして、その機会をうかがっていただろう。隆慶一郎氏以来の衝撃を約束する!!」(さわや書店フェザン店 松本大介)
「群を抜いて素晴らしかった。吉原をたくましく生き抜く女たちがこれ以上ないくらい生き生きと描かれていた。ほれぼれする」(丸善津田沼店 酒井七海)
「素晴らしい筆力だと思います。淡々と始まった感のある物語でしたが、吉原遊郭という特殊な環境で成長していく主人公が逞しく、また出会いによる縁の妙が描かれた展開はとても面白く読みました」(NET21第一書林北口店 大熊恒太郎)
「新人賞の原稿だということを忘れるほど、ひきこまれました。廓の世界の華やかさと残酷さが生々しく描きだされていました。それでいてユーモアも感じられる点が、とても面白かったです」(明正堂NTT上野店 金杉由美)
「確かな文章力と、綿密な構成力により、吉原の世界にスッと自然に引き込まれる。抗えない地獄の中にあって、やっと見出した希望よりも、関係性から生まれた絆と想いが最後の行動の基となるのが、駒乃らしくて良い、すごく良い。」(廣文館金座街本店 E)
「主人公の子供時代の貧しさ、吉原に入ってからの華麗さ、その差が読みながら映像の様に頭に浮かび、ぐいぐい引きこまれて行きました」(サガミヤデュオ店 山下聡子)
「江戸時代の吉原を見事に再現(見た事はないけれど)した作品。登場人物に好感や共感が持てました。とても自然な文章です」(BOOK EXPRESSエキュート上野店 上村百萌子)

一次審査通過作品( 9 作)

第 1 回「本のサナギ賞」は、応募総数 265 作品となりました。みなさまの多数のご応募、ありがとうございました! 一次審査の結果を以下のとおり発表いたします。